放課後、声を掛けて来たのは、赤堀じゃない後輩君でした。


「先輩!」

「成崎(なるさき)君」

成崎君は、ちょっと素直じゃない後輩君。

でも、赤堀に比べたら可愛いけど。


そして、一途な純粋男子です。



「・・・先輩、今ちょっといいですか?」

今は、部活の準備も終わったし・・・まだ、始まらなさそうだし。


「いいよ?

・・・琉依(るい)のこと?」


耳元で囁くと、成崎君は顔を赤くした。