「え・・・?」 「だから、何とも思わないわけ?」 繰り返される質問。 いつもより近くで聞こえる赤堀の声。 何となく耳がくすぐったかった。 赤堀の質問の意味は相変わらず分からなかったけれど 意味なんて考えずに取り敢えず答えようって思った。 本当に、思ったことを。 「赤堀、背ぇ伸びたなぁ・・・って思った」 瞬間、赤堀は微妙な顔をした。 呆れたような、何処か面白がっているような、でも、やっぱり悔しそうな。 「・・・俺のこと、ガキだと思ってるっしょ」 小さく溜め息をついて、赤堀は言った。