後輩男子に惚れちゃいました。

瞬間、赤堀は私の目を見た。


「・・・っ！？」

「ねぇ、今、何て言った？」


赤堀はいつもより不機嫌で。

不穏な空気を察知した私は、逃げようとした。



でも、赤堀が私の手首を掴んだ。



「な、何も言ってないです・・・よ？」


何故か、敬語。

私のほうが先輩なのに。



「可愛いって言った？」


・・・聞こえてんじゃないっすか、赤堀君。



赤堀は、ゆっくりと私を壁に押し付けた。



顔の左には、私の左手を押さえる赤堀の右手。

右には、赤堀の左手。