「放課後、1週間補習決定」 さっぱりした小林先生の声。 赤堀は、ガクッとうなだれて、でも、すぐに、また顔を上げた。 「ちょっと待った! 俺、補習なんて行かれねぇ。 だって・・・もうすぐ、大会だから」 真っ直ぐな赤堀の瞳。 ・・・ダメだ。 この目を見てると、頭がくらくらする気がする。 「・・・1週間後に、プリント20枚提出」 小林先生は、赤堀を見つめて、フッと笑いながら言った。 「・・・え?」 驚いた赤堀の声。