困って、只、口をつぐんだ。

赤堀は相変わらず、意地悪な笑顔を浮かべている。


・・・神様。
どうか、お助け下さい。

この私の目の前で、意地悪く笑っている小悪魔君をどうにかして下さい。


真面目にそんなことを思った。


その時、だった。


バコンッ・・・!

「痛ぁ・・・っ!」

赤堀の頭を直撃したファイルを持ったまま、堂々と立つ人影。


赤堀は頭を押さえてうずくまっている。