あ、ヤバイ。 溜め息なんてついていたら、幸せが逃げちゃう。 そう考えたら、何故か急にひらめいた。 「あ、そっか・・・」 私に『格好良かった』なんて言われても、別にたいした事じゃない。 赤堀はきっと、そんなこと言われ慣れている。 学年一可愛い子に言われるならまだしも、私の言葉じゃ調子になんて乗らない。 「うん、そうだ!」 勝手に一人で納得した。 「何が、『うん、そうだ!』なわけ?」