普段とは違う落ち着いた声。 いつも言い争ってるあいつの声。 「惜しかったじゃん」 宮間の声が、頭上から落ちてくる。 「・・・でも、負けたのは俺」 いいプレーが出来た。 大島先輩相手にあそこまで接戦だったのは、きっと、誇れること。 でも、悔しい。 満足なんて、出来ない。 「そうだね」