いつも素直じゃなくて。 ひねくれたことしか言わない俺だけど。 今、この瞬間は何故か素直に笑えた。 「おい、お前ら、いつまでも騒いでないで試合しろ!」 という部長の声で、やっと、俺と大島先輩は解放された。 試合の邪魔にならないくらい、壁のほうへ行き、仰向けになって寝転がる。 腕で光を遮る。 「・・・まだ、ダメだ・・・」 そう呟いて、唇をかみ締めた。 「何がダメなの?」