――どれくらいの時が流れたんだろう。
気が付くと、さっきまで差し込んでいた西日が暗い色に変わりかけていた。
涙が乾いて頬に張り付いていて、ちょっとだけ痛かった。
「部活、行かなきゃ・・・」
せっかくの放課後。
せっかく、卓球が出来るのに。
1多や部室の方に、足は動かなかった。
ふらふらとした足取りで、一歩一歩廊下を歩く。
ぐちゃぐちゃした思いが頭の中を駆け巡った。
・・・赤堀は、知らないんだよね。
私が、この告白のことを知ってるってことを。
だって、きっと、気付かれてない。
気付かれる前に、私はあの場から立ち去ったんだから。
―――じゃあ、赤堀はちゃんと話してくれる?
『告白された』って。
隠さないで、ちゃんと話してくれるのかな。
『心配すんなよ』って言って、笑ってくれるのかな?
もし、そう言ってくれるなら。
誤魔化さないで、隠さないで、ちゃんと言ってくれるなら。
私も、また、笑える気がしたんだ。

