「いやまぁ、別に・・・相変わらず格好いいですけど」
「え、何ナチュラルに語ってんの」
「あ、あと、『今度、勉強教えてください』って言われた」
「・・・成崎君、頭いいんじゃなかったっけ」
「この前、理科100点取ったって言ってたよ」
琉依は、自分のことみたいに嬉しそうだった。
やっぱり、成崎君のことを考えてるときの琉依は1番可愛いって想った。
・・・いや、それにしても100点って。
琉依と目を合わせる。
目が合った瞬間、同じタイミングで吹き出した。
よく分かんないけど、笑いが堪えられなかった。
「だけど、合計は赤堀君に1点負けたって悔しがってたよ」
「え!?嘘、赤堀ってそんな頭良かったっけ!?」
そういいながらも、笑いは止まない。
何だか幸せで、ただ幸せで。
「ねー、卯月。
今度、4人で勉強会しようよ」
ちょっとだけ笑い疲れて、いつもより微かに息を弾ませながら、琉依はそう言った。
「そうだね」
私が頷くと、また琉依が目を細めた。
間違いなく私は、幸せ、だった。