先輩の声に、切なさが、混じった。
「っ」
「服装を乱すようになってからね、誰もそんなこと言ってくれなかった。
『ちゃんとしろ』
『お前なら頑張れるだろ』
『もっと頑張れ』
ばかりだった」
痛い。
分かりすぎて、心が痛い。
「私だって、頑張ってたんだよ・・・っ。
服装を乱したって、ルールを破ったって、
皆にバカにされても、嫌われても、友達だなんて思ってくれる子がいなくても、
私は・・・っ、精一杯生きていたの」
「っ」
息が出来なくなりそうなくらい、狭くて苦しい学校という環境。
そんな中で、『生きること』。
それが、まず、俺達が頑張っていること。
「・・・成君は、そんな、私を認めてくれたの。
『頑張りすぎ』だって言ってくれた。
片倉 灯っていう人間を、私を見てくれた」
・・・あぁ、もう、この人は・・・。
・・・ねぇ、先輩、分かってる?
その言葉が物凄く寂しいって、分かってる?

