心の中がグチャグチャになる。
だから、泣くのは嫌いなんだ。
自分で自分が分からなくなるから。
「っ・・・っく・・・」
でも、涙は止まらなかった。
悔しくて、苦しくて。
切なくて。
でも、アイツには笑っていてほしくて。
そのために、アイツの隣にいるのはきっと、俺じゃなくて。
あぁ、もう嫌だ。
何で、上手くいかないんだろ。
もう、疲れたよ。
頑張るのも疲れた。
何のために、俺は頑張ってるんだ?
ぐるぐると想いが駆け巡った。
そんな色々な想いに、気持ちが悪くなった。
そんな時だった。
「・・・頑張りたくない時は、頑張らなきゃいけない時、なんだよ」
「っ」
先輩の言葉に、肩が跳ねた。
心が掴まれる様な苦しさ。
何で、この人はこんなに俺の気持ちが分かるんだよ?
でもさ、『頑張らなきゃいけない時』だから、『頑張れない』んじゃないの?
「・・・それを教えてくれたのは、成君だった」
片倉先輩の温かい声が、ストンと胸に落ちた。

