「あ、そうだ。 宮間ってさ・・・好きな人いたこと、無いっしょ?」 その瞬間、宮間は目を見開いた。 何も言わなくても顔に出てる。 『何で分かったんだ』って―。 分かるだろ。 俺だって、一応男なんだ。 宮間が男として見てるかは別として。 キスしそうなくらい男子と接近して―。 にも関わらず、いつもと変わらない態度って・・・。 男を男として見たことねぇ、ってことじゃねぇの? ―つまり。 好きな人いたこと無いってこと。