後輩男子に惚れちゃいました。

大島君の手が私の手首を掴む。


グイッと腕を引かれる感覚。


「わ・・・っ」



その時。



え・・・?




頬に何かが触れた。

それは、紛れもなく大島君の唇だった。


びっくりして、身体が動かない。

声すら、出ない。



なのに。




「わ・・・っ!?」



さっきとは、逆方向に強く引かれる。

そして、温かい腕が私を包んだ。



不機嫌な声が落ちてくる。




「こいつに触んないで下さい」



少し息を切らしている、冷たい、赤堀の声が。


耳元に落ちてきた吐息に、心臓が跳ねた。





反して、大島君が笑う。


「やっと、出てきた」


・・・待って、やっとって・・・どういうこと?



「ずっと聞いてたでしょ?」


え・・・?


「もしかして・・・、聞いて、た?」



「・・・ゴメン。

でも・・・、大島先輩と2人きりになんて、させたくなくて」


赤堀の腕に力がこもる。



「・・・しかも、キスとかされてるし」



赤堀は苛立ちを隠さずに、そう吐き捨てると、



さっき、大島君がキスした場所に、キスを落とした。