「・・・多分ね、私がいう台詞じゃないんだけど、聞いて欲しい」
大島君が目を見開く。
一瞬、瞳を閉じて、すぐに私を見つめ返した。
そして、スッと頷いた。
伝えたいことが、たくさんあるよ。
大島君だから、伝えたいことがある。
「・・・大島君のことを、好きになってくれる人はいっぱいいるよ。
大島君が『幸せにしたい』って思う人も、絶対に見つかるよ。
それにね・・・大島君には、何回ありがとうって言っても足りないの。
あの日、『一緒に卓球しようぜ』って言ってくれなかったら・・・私は卓球すら出来なかったかもしれない。
・・・私もね、大島君と卓球したいよ。
大島君のプレーはね、いつ見ても憧れる。
・・・誰でもいいわけじゃない。
私は・・・大島君だから、大島君と一緒に卓球出来るからこそ、一緒に北信越に行きたい」
ワガママだった。
大島君の気持ちには応えられないくせに、大島君と一緒に卓球したいって思ってる。
一緒にいたいって思ってる。
仲良くしていたいって思ってる。
気まずくとか、なりたくない。
変わらない関係で、いたいなんて。
ワガママすぎる、私がいた。

