抱き締められて、やっと聞こえた。
赤堀の鼓動。
「・・・赤堀、心臓速いね」
耳元で、言葉をつむぐ赤堀。
「・・・だから、俺だって緊張してんだっつーの。
余裕なんかじゃねぇよ。
好きな人と・・・、宮間といる時は、俺だってドキドキしてる」
あぁ、もう、どうしたらいいの。
涙が止まんないよ。
「・・・っ、ふぇ・・・っく・・・」
ポンポンと頭を撫でる赤堀の手は、とても温かかった。
赤堀が小さく笑う。
「・・・宮間が泣いてるのに、あれだけどさ・・・俺、実はちょっと嬉しいんだ。
・・・だって、宮間がやっと、本音出してくれたから」
涙声で言い返す。
「私・・・結構、本音で喋ってたよ?」
「じゃなくて。
・・・やっと、俺に弱いとこ見せてくれたじゃん?
本当は・・・ずっと、頼って欲しかったから」

