赤堀が小さく溜息をついた。
「はぁ・・・、仕方ねぇか」
そして、そのまま、私の手を強く引いた。
「きゃ・・・っ!」
赤堀は後ろ手でドアを開けた。
体育用具室のドアを。
廊下には、ボールの箱と体育研究室の鍵だけが残される。
ドサッ・・・。
狭い部屋に2人して倒れ込んだ。
「痛・・・ぁ」
思わずそう呟きながら、身体を起こす。
でも。
「・・・ん、っ」
零れた言葉を奪うように、赤堀は唇を重ねた。
キスをしたまま、赤堀は私を押し倒した。
私の顔のすぐ横につかれている赤堀の右手。
その時、廊下から大きくなった足音が聞こえた。
「ったく、赤堀は何処行ったんだよ・・・?」

