赤堀はちょっと乱暴で、不器用なキスを何度も私に浴びせた。
「・・・っ、ぁ」
何度も何度も落とされるキス。
その合間、熱くなった吐息と一緒に声が零れる。
誰もいない静かな廊下が、少しだけ夕日でオレンジ色に染まっていた。
突然、赤堀が視界から消えた。
「・・・ひゃっ・・・!」
赤堀の唇が首筋に触れる。
漏れた声が、思ったより廊下に響き、無意識のうちに口を覆った。
一瞬、離れた唇は、さっきとは少し違う場所にまたキスをした。
「っ、・・・や・・・っ!」
押さえていたはずの口から、また声が零れた。
何処に触れるか分からないから、触れるたびに身体が動く。
余裕なんて欠片もない私に対して、赤堀はニヤッと意地悪く笑った。
そして、私の耳元に口を寄せると、こう囁いた。
「宮間ってさ・・・、首、弱いんだ?」
「なっ・・・!」
顔が一層赤くなる。
「やば・・・っ、もう、止まんねぇかも」
「っちょ・・・!」

