さっきと同じ体勢。 また、赤堀は私を壁に押し付けた。 「・・・宮間」 耳元で囁かれる言葉が、耳の中に滑り込んでくる。 真っ直ぐな赤堀の瞳。 強気なその瞳には、若干、不安の色も浮かんでいた。 「・・・それ、本気で言ってる?」 強い光を宿した瞳に反して、声は少し揺れていて。 きゅっと心が掴まれた。 ただ小さく頷く。 赤堀は、少しだけ目を伏せた。 「・・・もう、冗談だったとか言わせないから」 私を壁に押し付けたまま―― 「ん・・・っ」 ――アイツはまた、私の口を塞いだ。