「・・・分からない、です」
結局、私はそう答えるしかなかった。
「分からなければ、それでいいの・・・っ!?
そんなの、自分だけ良ければいいって思ってるんでしょ・・・!?
あなたの曖昧さが、他人を悩ませてる、傷付けてるって、分かってないんでしょ・・・っ!!」
・・・傷つけてる?
誰を・・・?
待って、分かんない。
分からないよ。
「あなたがしてることは・・・成君達の気持ちを弄んでるだけ・・・っ!!!
大島君も・・・成君も・・・もしかしたら、他の人も・・・っ。
成君を、バカにしないで!!!」
片倉先輩の手が大きく振り上げられる。
思考が停止してしまっている私は、動くことすら出来なかった。
叩かれると思って、目をギュッと閉じた――。
でも。
「危な・・・っ」
落ちてきたのは衝撃じゃなくて、声、でした。

