次の日、私の耳にいきなり、聞きたくない事実が飛び込んできた。


「赤堀!

お前、昨日、灯先輩に告られたんだって!?」


瞬間、心臓がドクンと鈍い音を立てた気がした。


灯先輩って・・・片倉(かたくら)灯先輩?

あの、私を突き飛ばした張本人――。



「マジかよ!?

灯先輩、めっちゃ可愛くて明るいじゃん!

羨ましい~!!」



他の男子の言葉に、心が痛む。


『可愛くて明るい』。

赤堀も、そう思ってるの?

・・・そうだよね。だって、片倉先輩は私の真逆みたいな人で――・・・。




「なぁ、赤堀!

OKした?」


その言葉は、私の心をざわつかせるには充分すぎた。


思わず、赤堀の言葉に耳を傾けてしまった。