・・・そう言えば、前、俺が灯先輩達と話してるときに、宮間が傍を通ったことがあった。
あの時、俺は―・・・。
「成君・・・?」
「・・・っあ、すみません。
ちょっと・・・考え事してました」
そう言うと灯先輩は僅かに眉を顰めた。
「・・・それより、どうしたんですか?
こんな寒いのに。
誰かに、用事ですか?
・・・だったら、俺、呼んで――」
「成君」
呼んできます、そう言おうとした声は灯先輩自身の声に遮られた。
「成君に、話が、あるの」
真っ赤な顔をした灯先輩の声に。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…