後輩男子に惚れちゃいました。

その日の練習は、苛々して全然練習にならなかった。

俺を心配するように、切ない目で悠也が俺を見ていたことには気付いてた。


でも、悠也のことを思う余裕さえなかった。




・・・俺、やっと気付いた。

今まで、俺のことを『好きだ』って言ってくれた人達。


俺は、その気持ちを軽く見過ぎていた。


本当に情けないくらい。




『好きだ』っていう気持ちが、

どれだけ重くて、

切なくて、

壊れやすくて、

尊いのか。




『好きだ』って言ってくれる人がいる。

それがどれだけ凄いことなのか。



俺は・・・全然、分かってなかった。