・・・俺は、どうすればいいんだろう。
もう、悠也に言われなくたって分かってしまう。
確実に
大島先輩が好きなのは――・・・。
・・・アイツしかいなくて。
アイツは・・・今、大島先輩に惹かれてる―・・・。
「・・・っ・・・!」
大島先輩が、平林先輩と打っていた宮間を廊下に連れ出した時、もう、唇を噛み締めずにはいられなかった。
感情に任せて振り切ったボールは、大きく宙を翔ける。
やっぱり、イライラは収まらなくて、ギュッと拳を握った。
・・・好きで、好きだから、諦めることなんて出来なくて。
じゃあさ、教えて。
宮間、どうしたら、お前は・・・俺を好きになってくれるんですか?