後輩男子に惚れちゃいました。


景色が一瞬で歪んだ。


涙が零れ落ちた。


何で、私は泣いてるんだろう。


そんなこと、自分でも分からなかった。




「赤堀・・・。


大島君・・・。


っ・・・!」



悔しい。

悔しいよ。



何で?


私が何をしたって言うわけ・・・?


赤堀と仲良くしなきゃ良かった?

大島君を好きでいれば良かった?




「訳分かんない・・・っ」



何でだろう。


赤堀も、大島君も、卓球すらも私から離れていってしまうような気がしたのは―・・・。



手首を押さえたまま、私は涙を落とし続けた。