「・・・私・・・、やっぱり卓球が好きだよ・・・。
それに・・・皆、この高原中卓球部の皆と卓球したい」
私はぼそぼそと、それでも必死に言葉をつむいだ。
大島君は、ニコッと笑った。
「宮間なら、言ってくれると思ってた。
ありがとな！」
そう言う大島君は何だかとても幼く見えて、ちょっと可愛かった。
けど、やっぱり優しすぎるのは変わらない。
『ありがとう』って、私の台詞なのに。
そして、大島君はフワッと私の頭に手を乗せた。
「宮間なら、出来るよ」
・・・ねぇ、大島君。
大島君は、きっと知らないよね。
その言葉で、私がどれだけ救われたのか。
「行こうぜ！」
「うん！」
私たちは、笑顔で１多に向かって歩き出した。
