「・・・分かってるよ。
宮間が頑張ってたこと。
・・・勝ちたかったよな。
でも、あの試合、大守の試合だけじゃなくて、霞の試合も・・・宮間が頑張ってるの分かってた。
勿論、宮間だけじゃなくて、他の人も。
・・・結果なんてどうでもいい。
高原の女子が、宮間が頑張ってたこと、俺は分かってるから」
「・・・大島君・・・」
何で。
何でこの人はこんなに優しいんだろう。
責めて。
責めてよ。
認めて。
私を認めて。
相反する気持ち。
でも、そんな中、ひとつだけはっきりと思った。
この人に、大島君には、真っ直ぐに誠実に関わりたいって思ったんだ。

