少しだけ、納得いかないような先生の表情。 でも。 「・・・お願いします」 「・・・大島がそこまで言うなら・・・。 分かった。 では、練習にする」 「ありがとうございます」 大島君はそう言って、頭を下げた。 ・・・庇って、くれた・・・? 大島君が・・・頭を下げる必要なんて、ないのに。 大島君のほうを見ると、目が合った。 照れたように、大島君が笑う。 その笑顔が、何故かとても輝いて見えた。