「・・・赤・・・堀?」 何なんだ、この人・・・? でも、キスしそうなくらい近い距離と 真っ直ぐな赤堀の瞳――。 逃げられない、誤魔化せないって思った。 「いない、けど・・・?」 そう言うと赤堀はやっと手を離した。 無意識に手首に手を当てる。 「あ・・・、悪ぃ・・・。痛かった?」 「全然」 即答すると、赤堀は吹き出した。