問題は、女子の団体戦だった。
今、北信には、特に強いチームが2つある。
県大会への枠は4つ。
だから、残りの2つの枠の1つを、私たちは得なくてはいけないのです。
・・・実力や今までの結果から考えて、残りの2枠は
高原、霞、大守(おおもり)で争うことになるのは想定内だった。
私たち高原は、霞、大守に負けるわけにはいかなかったんだ。
・・・高原の本当の目標は『男女共に北信越出場』。
北信で、負けていたら話にならないから。
霞には、勝ったんだ。
けれど―・・・。
大守の試合、私は5番手だった。
1番が取られ、2番が取り。
ダブルスを取り、4番が取られた。
5番の私が、負ければチームが負ける。
勝てば、チームも勝つ。
そういう、試合。

