瞳を閉じたまま、呟いた。



「・・・もうすぐ、北信大会なんだなぁ・・・」


その瞬間、脳裏に浮かんだのは3年の先輩にちやほやされてたアイツの笑顔。

思い出したくなくて、ギュッと強く瞼を閉じた。



赤堀の笑顔を消し去り、次に浮かんだのは・・・





大島君の、優しい笑顔だった。








・・・分からないよ、自分が・・・。



誰かが、教えてくれればいいのに。