・・・でも、赤堀と話している先輩たちは、本当に可愛くて。 ・・・悔しくなった。 私は全然可愛くないから。 性格も見た目も言動も。 「赤堀君って、モテるでしょ?」 距離が近くなるにつれ、はっきりと聞こえる会話。 「そんなことないっすよ」 「え~、こんなに格好いいのに?」 「だから、そんなこと言われたら、俺、調子乗っちゃいますって」 照れくさそうに、でも嬉しそうに笑う赤堀。 ・・・こんな赤堀の笑顔を見たのは、初めてだった。 ズキっ・・・。ズキン・・・。 何で? 心が・・・痛い・・・。