急に掴まれた手首。
ぐいっと引っ張るのは宮間で。
「ねぇ、大島君の試合、一緒に応援しよ?」
「は?何で、俺が・・・っ!?」
「いいじゃん。
大島君の試合は見てるだけでも、楽しいから」
宮間はあっさりそう言うと、どんどん歩を進めた。
・・・今、大島先輩のこと、応援する気分じゃないんだけどな~・・・。
「ここでいっか」
そう言って、宮間は観客席にちょこんと座った。
少し間隔を開けて、俺も座った。
「赤堀って、大島君に憧れてるでしょ?
大島君のプレー、見ると面白いと思うけどな。
って・・・ほら!!
大島君、今、すっごいナイスボールだった!!」
「・・・大島君、大島君って言うなよ」

