ギュッと唇を噛み締めた。
「あれ、赤堀?」
俺の思考遮ったのは、アイツの声だった。
「・・・宮間」
当たり前だけど宮間は俺の気持ちなんて知らないから。
「・・・1回戦、勝ったじゃん。
おめでとう」
微妙に恥ずかしそうに、言う宮間。
あぁ、こいつって素直じゃないんだなって思った。
でも、逆にめちゃくちゃ素直なんだって分かった気がした。
「ん・・・、ありがと」
『ありがとう』なんて、微妙に恥ずかしかったけど、小さな声で言った。
すると、一瞬、ホッと笑ってから、宮間はすぐに顔をしかめた。
「赤堀が『ありがとう』って言うと違和感・・・。
明日、雪かも・・・」
何だよ、それ。

