大島先輩たちの会話はまだ続いていた。 「・・・もし、暇だったら・・・俺の試合、応援してくれない?」 ドキッとした。 ・・・大島先輩ってもしかして・・・宮間が・・・。 嫌な想像。 それを消し去りたくて、小さく息を吸った。 大島先輩の声はいつもよりも不安げで。 俺は思わず、先輩の気持ちを想像してしまった。 アイツに応援してもらいたい。 だって、アイツが応援してくれるだけで、頑張れる気がするんだ。 いつもより、良いプレーが出来る気がして。 何より、格好良いとこ見せたいっていう自分がいて。