さてさて、時変わって夜のお屋敷・・・


「大和!」
「お呼びになられましたか?」
「お父様からあの話は聞いてる?」


あの話・・・ああ、あれのことですね


「はい、しっかりと聞いております。」
「ならいいわ。あなたは、校門前に私を下ろしたらお屋敷に帰っていいわ。」
「しかしながらお嬢様、私お父上様よりお嬢様の力になるように頼まれております」


何を考えてるのでしょう、お父様は・・・


「大和、あれは死ぬ可能性もあるの。怪我じゃすまないのよ?」
「十分心得ております。それにそのような心配は無用にございます」


「ぇ、どういう意味?」

何も知らないのですね・・・

「アホなお嬢様に簡単に説明しますと・・・」

カチンー  アホですって!!失礼にもほどがあるわ!!

「私、お嬢様と同じ職業でもございます」

ん?ちょっと待って・・・大和があの職業??

「ええーーーー!!」
「いきなりどうされたのですか?そのような声を出されて・・・」
「大和、それ本当なの!?」
「嘘を言ってなんになりましょうか。すべて事実にございます」

大和が・・・
私・・・まだ何も知らないのね・・・

「そろそろ時間でございますよ?」
「ええ、わかってるわ」
「行くわよ、大和」
「はい」