「39.6℃か…さっきよりも上がってるわね。 う~ん…とりあえず病院連れて行こっか。 片瀬くん、先生車とってくるから少し待っててくれるかな??」 「…はい。」 俺が返事をすると、先生の足音が音をたてて遠ざかっていった。 彼女の顔に手で触れながらつぶやく。 「…あんまり、心配させんな…バカ。」 その声が聞こえたのか聞こえなかったのか…彼女の頬に涙が伝った。 その事に思わず動揺してしまった。