私…春菜に嫌われたくない。 いつしかそう思うようになった。 それからは、片瀬くんと春菜が少しずつ仲良くなって距離が縮んでいって、逆に私と片瀬くんの距離が離れて行ってる気がした。 この間やっとスキマをうめたのに…走っても走ってもだんだんとその差は開いていくばかりで… 裏表のなあ春菜にはもう勝ち目がないほどの敗北感を覚えた。 そして、自然に笑えるようになった私の表情もまた逆戻りし、笑顔を作る生活に戻ってしまった。