そう言うとプツリと電話が切れた。 悲しさが胸をいっぱいにしていても、空腹は襲ってくる。 紗羅さんの料理おいしかったなぁ…。 ぼーっと歩いているうちにいつの間にか家についていた。 久しぶりに見た家はどこか懐かしいような…そんな気がした。 月の光に反射して、少し屋根を照らしていた。 そんな光景にどこか眩しくて心が惹かれた。 ドアを開けるのにためらったけど、ドアノブに手をかける。 ガチャ 金属音とともにドアが開く。