「笑美ちゃん、さっきから全然食べてないけど大丈夫?」



さっきからあまり箸を動かさない私に紗羅さんが問いかける。



「あ…、大丈夫です。」


ムリして笑顔を作ったけど、少しひきつる。



「もぅ!2人ともどうしたの?さっきからお互い一言も話そうとしないし、話しかけても元気ないしっ!母さん、この空気耐えられないわ。」



そういって紗羅さんは頬を膨らませてみせた。


紗羅さんごめんなさい


せっかくご飯作ってくれたのに…あんまり食べる気がしないの。


隣にいるはずの片瀬くんが遠いー…。



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