戸惑いを隠せないでいる私に対して、片瀬くんは真っ直ぐに距離を縮めてくる。 20センチ…10センチ…5センチ…と足を進めた後、立ち止まる。 かと思うと突然私の腕を掴み、廊下に強引に連れ出した。 「…!?」 突然すぎて頭が状況を判断できないでいる。 しばらく続いた沈黙の後、片瀬くんは沈黙を破った。 「…俺のこと、嫌いになった?」 …………え??嫌いになった…って 「そんなわけ…」 バンッ!!