私は身の気がよだつようだった。 『お嬢ちゃん、月森さんの子かい?』 あの時のあの声が頭の中で反響する。 間違いない。あの時の… 何も言わない私に男は続ける。 「探したよ?だってお嬢ちゃん、ご両親が亡くなってからあまり見かけなくなったから…元気そうでなによりだよ。」 先ほどとは違う穏やかな口調になる。 でも…それも今日で終わりだよ。と、突如としての声が低くなる。 【終わり】という言葉に訳が分からずに立ち尽くすようにしている私に男はさらに言った。