「この家の鍵を渡しておこうと思って。私達がもし留守の時でもちゃんと入れるように。」 そう言ってニッコリ微笑んだ紗羅さん。 「で、でも…いいんですか?こんな大事なもの…私なんかに渡しちゃっても…。」 そうだ。いくら一緒に住み始めたからといって、家を出ればしょせんは他人。他人にこんなに大事な物を渡していいはずがない。 戸惑う私に、紗羅さんは言葉を返した。 「何言ってるの!私達もう家族なのよ?他人みたいな言い方しないで?? 笑美ちゃんはもう少し私達に甘えなさいな。」