空の下のあの公園で



『それからかな敦が変わったの
積もりに積もったものが爆発したのねきっと
毎晩朝方まで遊びに行って喧嘩三昧
喫煙、飲酒、喧嘩で何度も警察の方が家に来たりしたの
当然中高一貫の高校には上がれなかった
近所の人や同級生はだんだん変わってしまった敦や私たちから離れていったわ
そこでこっちに引っ越してきてなんとか高校受験させてもらったんだけどね』


『…』


『高校に入学しても見た目あんなのだから誰も話しかけてこなくてまた孤立していっちゃったの
その時楊君に会ったんだって』


……
――――

3年前
入式学から敦は目立っていた

早速着崩した制服
別校舎から見てもわかるド派手な金髪
じゃらじゃらとぶらさがるピアスにきつい匂いの香水

県内では難関校に入る公立だったため頭だけはいいんだとは思っていた

他校の奴や先輩までボコボコにしてしまい
気に入らない人にはすぐ手を出す理由から誰も近寄っていなかった


もちろん俺も一番嫌いなタイプだったから喋りかけたことも近寄ったこともなかった