家に付きインターホンを鳴らすと敦の母親が出て来た
『あ!楊君!』
『あの…敦は?』
『あぁ!ちょっと上がって!!』
『おじゃまします…』
言われるがままに家に入ってリビングに誘導される
『ごめんね楊君。敦が呼んだのにまだ用意できてないみたいで。ちょっと待っててね』
そう言われたのでしかたなくソファーに腰を下ろす
敦の母親と2人きりって…
状況おかしいだろ
『具合よくなった?』
『あっ、はいおかげさまで』
『そう。よかった』
そう言って笑った顔がどことなく敦に似ている
『敦ね…』
しばらくの沈黙の後敦の母親はお茶を1口飲み静かに話し出した
『こんな余計なこと言ったら怒られちゃうけど変わったの』
『変わった?そんなふうには……』
高校時代から特別変わったようには思わない
