『なぁ…』
『……』
『なぁって!!!!』
痺れを切らした俺はまた怒鳴ってしまった
『もう………いいですよ来なくて』
そうハハと笑った
いや、顔は笑えていない
『口開いたと思ったらそれかよ』
ガキのくせに
『なんで俺がお前の指図を受けなきゃならねー?』
生意気で
『なんでてめーのために俺が雨の中わざわざ走らなきゃならねー?』
ムカつく
『なんで俺がてめーの心配しなきゃならねー?』
他人のくせに
『なんで俺が、お前に会いに行かなきゃならねー?』
俺の中では
『何1つわかんねーよ……』
もう
『ただもう…大事なやつ……失いたくねーんだよ…』
でかい存在なんだよ
なぜかお前が消えてしまいそうに見えるんだよ…
しょうがねーだろ
