あたしゎ、ベッドの上で膝を抱えてうずくまった。


「……ここを出ていこう。」



あたしは立ち上がり、クローゼットの中から大き目のバックを取り出し、服を出来るだけたくさん詰めた。クローゼットにある小さな引き出しの中から、黒と紫の財布と通帳を取り出し、それもバックに入れた。


部屋を出ようとしたとき、ある物が目に入った。机に置いてある、鍵が掛かった小さな箱。なぜだかわからないけど…それがとても大切の物だと感じていた。


あたしゎ箱を手に取り、握り締め部屋を出た。



今2人ゎご飯を食べに行っていて、どこにいなかった。1階フロアにいた、たくさんの男も、みんな帰ったのか1人もいなかった。


倉庫の出入り口を開けて外へ出ると、もぅ真っ暗だった。




少し歩いたところで前から人が何人も歩いて来た。真っ暗だけど、それが唯夜達じゃないことくらいわかった。あたしは、倉庫に戻ろうとしたけど、倉庫の前にも人がたくさんいて、挟まれてしまった。


そして後ろから、タオルで口を塞がれた。


?「すまねぇーが、少しの間…眠ってもらうよ。」


後ろからそんな声が聞こえた後、あたしの意識は無くなってしまった。