絢「唯夜…行ってくる。」

唯「時間か。悪いな。」


絢は部屋から出て行った。2人きりになって、沈黙が続いた。先に口を開いたのは唯夜だった。


唯「今日の朝、この建物…倉庫の前にお前が倒れていた。お前の横に3つのダンボールと手紙が置いてあった。」



正面にいる唯夜が言った。あたしと唯夜の間には長机がある。だから距離は少し遠い。



唯「手紙には名前はなく、ただお前の名前と、記憶喪失だと言うことだけが書いてあった。」



あたしが疑問に思ったことを聞いても、返事は返って来ないということね。