部屋を出ると、左は行き止まり、右には長い廊下があった。廊下には、左右にたくさんのドアがあった。ざっと数えて20個くらい。


廊下を抜けると、そこにはたくさんの男がいた。そしてあたしが今いる、ここは2階だということが分かった。下にいる人の数にビックリして、後ずさりをしたあたしの肩を誰かが叩いた。振り返ると、男が立っていた。


?「付いて来い。」


男はそれだけ言うと、あたしがさっきまでいた部屋とは違う部屋に入って行った。その部屋に入ると、さっきの男を入れて5人の男がいた。

あたしゎ部屋に入りドアを閉めて、目の前の空いている椅子に座った。


?「蘭龍 副総長の百瀬 絢だよ。」

?「総長の田辺 唯夜だ。」


いきなり自己紹介された。あたしもした方がいいのかしら…。



「あたしゎ…。」



あれ…あたしの名前…なんだったっけ?
…ウ…頭痛い。




絢「どうかしたの?」

「名前…自分の名前…わからない。」




…2人は黙り込んだ。




唯「お前の名前は 來城 美澪 だ。」

「來城…み…れい?」

唯「そうだ。」




どうしてこの人があたしの名前を知ってしるのよ。…よく考えてみれば解らないことだらけ…。思い出そうとするたび頭が痛む。