あれから数日後・・・・。

私はいつものような生活を送っている。

変わった事といえば隣に私の大切な人が新たにできたこと。

今それを実感できてる。


「はぁ~眠いよぉー。」
「星華さっきからあくびばっかりしてない?」

私の仕草をずっと見ていたかのように彼は言ってくる。

「え?そ・・・そう?気のせいだよ!・・・ふぁ~~あ。」
「ほら・・・また。」

そういって彼は少し機嫌を悪くした。



誰もいない夕方の教室・・・。

カーテンから光が差し込んで良い雰囲気。

を壊すかのように私はまたあくびをする。

「星華・・・あれから少し気が緩んでない?」
「あれからって?」
「ダンスパーティーの日から!緊張しっぱなしだったのに緩みすぎじゃない?」

そう言われてみればそうかも・・・。

「だって緊張しっぱなしも体に悪いよ~?きままにいこうじゃないの。」
「・・・。」

あれ?彼の表情が・・・むむ!?

お・・・怒ってる?

「え・・・あ、ごめん。恭ちゃん怒ってる?」
「・・・・。」

彼は俯いたまま何も言わない。

「恭ちゃん??ごめんね・・・これから気おつけるから!!」
「・・・・。」
「恭ちゃーん?・・・わかった!!!なんでもする!!なんでも聴くから許して!!」

私は両手をあわせお願いする。

すると彼は・・・こっちを向いてにやりと笑った。

「本当になんでもしてくれる?」

嫌な予感・・・。

「あ・・・でも、一つだけね!?何度もはさすがに・・・・。」
「一つでいいよ。」

そういって私に近づく彼。

すると口を開き彼は言った。

「・・・星華からキスして。」

へ・・・・?

キ・・・キス?

「えっと・・・ん??」
「あれから一度もお前からキスしてもらってない。」